悲しい人形

ようそろ~お越しくださいました。

7月16日は376名の方々が黒野のブログを過疎らないように巡回してくださいました。

ありがとーありがとです。

3日目、昼くらいかな。古美術商の方から電話がありました。胴体があったと。「ん~なぜそれが胴体だとわかるのですか?」

そもそも買い付け時、この人形や他諸々の収納されてた倉はこの古美術商の方ともう1社の古美術商の方が買い取りしていたようで、桐箱にしまわれた首、桐箱にしまわれた胴体ーこれがもう1社の古美術商の方が買い取ってたと。こういうことはよくあるそうで、後で互いが買い取ったり交換したりするそうです。そしてもう1社の古美術商の方は胴体を見て顔がないと思い、この古美術商さんに電話したそうです。結構時間たってるけど古美術ってそういう世界なんだな~と思いました。

夕方ごろにお店にお邪魔しますね。首もお返しします。といって電話を切り、首に向かって

「よかったね~胴体見つかったとさ。」といった瞬間。パシッと大きな音がしました。ラップ音?と思いたいところですが(黒野住んでるところでラップ音初めて)まあ音は音でいいでしょう。と思い夕方に古美術商に向かいました。

待ってました~まだ私も中身詳しく見てないんですけど、綺麗な着物きた胴体です。

1メートル位の桐箱には何も記載されておらずしかし汚れ加減は長い歴史をたどったんだろうなと思いました。

そして中を開け胴体見聞です。

「これ本物の金蘭刺繍ですよ。」

へーとしか言えません。そして古美術商が胴体を出して机に寝かせ首をはめようとしたら

「黒野さん中に何かありますよ!」

と。二人で人形の胴体を逆さにして中身を落としました。それは表装された巻き軸でした。古美術商が丁寧に巻き軸を開封しざっと読みました。

概略だけ書くとこの人形・・・明暦3年作とあり、人形を作った理由といきさつがありました。明暦元年大坂(昔は大阪をこうかいたそうで)にいる両親に送ったとありこの送り主の名前は書かれておらず17歳の春に作ったとあり、病を患い年期があけたが自分は病が治らないだろうからせめて両親に自分に生き写しを知り合った大坂の職人に作らせて送る。とありました。

年期と病気?にどんな関係があるのかな~17歳でと思うと刺しが古美術商です。

「黒野さんこれは、吉原で勤めてた17歳の娘さんが病気にかかり、解雇されもう死ぬだけだから両親に自分の姿を送るというものですね。」

そんな・・・。17歳で死ぬなんて・・・。

「昔はそういう時代でしたから。」

黒野は首を胴体につけました。実に綺麗な人形なんだな。と思いました。

ここで疑問が1つ。

何故?胴体と首同じ箱に収納しなかったんだろうか?という謎がありますがちゃんと巻き軸に書いてありました。顔だけでも両親に見せたいと。

「こういう物は僕がどうこうできるものじゃないし、そもそも倉にあったわけだからきっとこの娘さんの両親に人形は伝わったんですかね?」

ちゃんと住所まで書いてありました。昔の。古美術書はそれを調べ倉のあったところがそこだと突き止めました。

これ売るんですか?

「ええ。ただここに書かれたことをちゃんと説明して売ろうと思いまう。」

そうですか・・。

「黒野さん今回もお好きなものを1つどうぞ。」

じゃあ1ついいです?同じ倉から買い上げたものを1つ頂いて。

「どうぞどうぞ~」

倉庫につれていってもらい黒野は同じ倉庫にあったひな祭りの人形左大臣を頂きました。きっとたぶん娘さんがきっと送ったんだろうな~と。あと何故か左大臣しかなかったんもで余計に気になり頂きました。インスタグラムに掲載しておきます。

さて、昨日、黒野の混沌魔術入門がTOCANAの編集長によって紹介されました~アレスタークロウリー連呼すごい(笑)角編集長ぜひ実践してみてくださいね~

てかどんだけケイオスケイオス言うの?という(黒野はカタカタで言いません)

サイゾーに渡してくださった編集者さんありがとうございます。

生配信!7/16(木)18:30-TOCANA編集長 角由紀子 【Sumi's Thursday – TOCANA × Dave Fromm -】

最後までお読みいただきありがとうございました。

またのお越しをお待ちしております。