ようそろ~お越しくださいました。
8月25日は75名の方々が黒野のブログを過疎らないように巡回してくださいました。
ありがとーありがとーです。
出棺し、霊柩車が形式上、火葬の窯に行きます。実際ストレッチャーで運搬できる距離なんですが。後は寡夫さんたちの仕事になるので、親戚の方等は別のところで待つことになります。
この時です。お休みしていた喪主さん妹夫妻さんが熱い!!!と叫んで、ほかの全く関係ない方まで届くくらい大声です。黒野はもうどうしていいかわからず、ダッシュで降りて、119です。
黒野が言ったことは食中毒だと思います。体調が優れない、最初寒いといってたましたが今熱いと叫んでます。3名です。急いでください。
救急車3台が到着するのに15分かかりました。その間熱い!と叫んでドタバタしてます。
新人がぼそっと
「燃やされてるのを感じてるんじゃ?」
いや違う。と黒野は即否定です。もし本当にそんなことがあり得たら熱いといってドタバタしてショック死するだろ!と。
救急車が火葬場に来ることも珍しいのですが、黒野は救急車を誘導しとりあえず、喪主さん妹夫妻のとこまで走り救急隊員が色々というのですが熱いといって喪服など脱いでドタバタしてます。
心配した他の葬儀社に派遣されている先輩も駆けつけて何事?と。とにかく食中毒だと思います。と。
「動かないでください!」と救急隊員が言いながら固定して搬送。残っている気分の悪い親族3名は寒いだけで救急隊員が血圧や体温を測ったとき平熱だったので搬送されませんでした。
ちなみに救急車に付添人として遠い親戚の方が乗っていきました。
出棺したので黒野は祭壇撤収をしていきます。救急車が来たので先輩が本社に電話して社員クラスの方が火葬場で仕事してたので、社員の方がヘルプで来てくれました。
火葬が終わり骨壺に骨を納めて初七日法要を。仕出し屋さんは事を知って平謝りです。しかしよくよく考えてみれば同じものを会葬者の方が食べているのだから食中毒ならピンポイントだなぁと思いました。
社員の方はもっと大変な現場があったよ。といいながら新人教育をしながら待機しています。
付き添っていった親戚の方が帰ってきて
「葬儀屋さん、食中毒とかわからないけど、容態は落ち着いたけど脱水症状だったから点滴して様子見るそうです。」
遺骨等を祭るために自宅に簡単な祭壇を設営します。これは事前にやる葬儀社と初七日法要終わったら設営する葬儀社があり、後者のほうが多いです。ご遺骨、ご位牌、御影、花などを飾るだけです。祭壇といっても木の台に天竺という綿を画鋲止めするだけで、事前に作っておいて設営するだけです。
搬送されなかった親族の方が
「葬儀屋さん色々すみませんでした。」
いえ。それでは失礼します。といったら。親族の方がちょっと待ってください。と。
志?と思いました。やはり!志でした!しかしもう1つ。ノートを持ってきました。
「このノートお寺さんとかで燃やしてもらえませんかね?」
ここで葬儀社的にこのご自宅の菩提寺に相談したほうがいいというのがテンプレートですが、そもそもこの葬儀自体別に菩提寺とか関係なく。わかりましたと。ちなみに仏壇を売る葬儀社の場合仏壇を回収しますが、この仏壇供養とかお祓い等せずハンマーで壊して捨てるのが普通です。中には敷地内で燃やす業者もいます。
ただ故人のノートとなるともし遺言が書かれたりしてると大変なことになるので受け取らないのが当たり前なので。
「申し訳ございません。それは出来ないので」と説明すると親族の方がノートを開いてくれました。
そこに書かれてるのはただ単にぐしゃぐしゃにした線。そして犬?と思う絵です。もちろん何かあるので受け取れないわけです。
「申し訳ございません。後日、担当のHが祭壇の撤収に伺いますのでその際にHに尋ねていただけますか?」
Hは葬儀者の社長です。
こうして葬儀社に戻り社長も誰もいないので業務を終えて本社に電話です。
本社の人事の方が
「黒野大変だったな。お前は明日休んでもいいぞ?新人はT祭典さん。黒野どうする?」
休みは別にとりますよ。というと。
「じゃあ、お前もT祭典さん。司会も全部黒野で。」
念の為に新人に代わります。といって新人に変わり明日の現場を人事の方から聞いてもう一度黒野に電話を戻され業務終了です。
帰りの電車の中新人が色々と結びつける話を聞き流しました。
仮にそんな霊能力がある故人なら何もあんなことをしなくてもいいだろうと思いました。
明日は黒野の親戚が経営しているホテルで起きる不思議な話をします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。